米国出張報告 [2023年3月6日 – 11日]
原子力イノベーター養成プログラム(NICP)の一環として、「ニュークリア イノベーション ブートキャンプ2023 (NIB2023 – JAPAN)」の打合せ、および「原子力イノベーション留学(SANI)」の状況の調査等のため、プログラム代表 小原教授とプログラム担当教員 片渕准教授が、 NICPの提携大学であるマサチューセッツ工科大学(MIT)とワシントンD.C.を訪問してきました。
3月7日、 MITを訪問し、令和4年度SANI派遣学生としてMITのデニス・ホワイト教授研究室に11月末から3月末にかけて留学している京都大学大学院エネルギー科学研究科所属 坂部俊郞さんと面談し、留学の状況や研究の進捗などについて話を聞きました。また、坂部さんの研究を指導しているケヴィン・ウォラー博士から実験施設や実験内容について説明を受けました。訪問により派遣学生の研究留学が有意義かつ順調に進んでいることが確認できました。
片渕准教授(左)、坂部さん(中央)、小原教授
坂部さんとケヴィン・ウォラー博士(右)
続いて、MITのSANI窓口教員であるヤコポ・ボンジョルノ教授と面談し、令和5年度のSANIへ協力を依頼するとともに、NIB2023 – JAPANの計画について意見交換を行いました。
NIB2023 – JAPANは、世界中から参加する大学生や若手研究者と、福島第一原子力発電所見学を題材としたグループワークや、起業家精神を修養する特別講義等を通じて、国際的に活躍できる原子力の革新(イノベーション)を担う人材を育成することを目的としています。2023年7月29日~8月12日に、初めての日本開催を東京工業大学主催で行う予定です。
3月9日、NIBを主催する「ニュークリア イノベーション アライアンス(Nuclear Innovation Alliance: NIA)」本部(ワシントンD.C.)を訪問し、NIA事務局長ジュディ・グリーンワールドさん、NIA コーディネーターのデビン・ウォッツさん他とNIB2023 – JAPAN開催のための打合わせを行いました。
また同日、国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構(JAEA)ワシントン事務所を訪問し中塚亨事務所長と面談し、NIB2023開催への協力を依頼しました。
ジュディ・グリーンワールドさん(左から2人め)、デビン・ウォッツさんと
中塚所長(中央)と
米国6大学出張報告 [2022年11月6日 – 20日]
プログラム代表の小原教授は、2022年11月6日–20日に米国6大学を訪問し、「原子力イノベーター養成プログラム」 (Nuclear Innovator Cultivation Program: NICP) への来年度の継続的な参画要請を行いました。いずれの大学でも「原子力イノベーション留学」 (Studying Abroad for Nuclear Innovation: SANI) において、日本の大学生の受け入れを歓迎する意向も示され、また、2023年1月に本プログラムが主催する「原子力イノベーター養成キャンプ」 (Nuclear Innovator Cultivation Camp: NICC) への参加予定学生とも面談を行いました。参加予定学生たちはみな初めての日本訪問とのことで、参加をとても心待ちしている様子でした。
また、2023年7月末から2週間、NICP主催する日本初開催の「ニュークリア イノベーション ブートキャンプ (NIB2023 - Japan)」の案内も行ったところ、各大学で非常に関心を得られました。このブートキャンプは、米国ニュークリア イノベーション アライアンス(Nuclear Innovation Alliance: NIA)と協同し、世界中の大学から参加する大学院生と福島第一・第二原子力発電所見学を題材としたグループワークや、起業家精神を修養する講義等を通じて、国際的に活躍できる原子力の革新(イノベーション)を担う人材を育成することを目的としています。NIB2023 - Japanの参加者の募集は近日中に開始される予定です。
テキサスA&M大学
カークランド教授(右)と小原教授
テキサスA&M大学
チラヤス教授(右)と小原教授
ウィスコンシン大学マディソン校
ウィルソン教授(右)と小原教授
ミシガン大学校
孫教授(右)と小原教授
ノースカロライナ州立大学
イーパン教授(左)、アラス氏(NICC2023参加予定学生)と小原教授
カリフォルニア大学バークレー校
ヴジック教授(左)と小原教授
マサチューセッツ工科大学
ボンジョルノ教授(右)と小原教授
ニュークリア イノベーション ブートキャンプ(NIB)2022 出張報告 [2022年8月10日-12日]
米国ニュークリア イノベーション アライアンス(Nuclear Innovation Alliance: NIA) 主催の「ニュークリア イノベーション ブートキャンプ(Nuclear Innovation Bootcamp: NIB)2022 」が、2022年8月1日~8月12日にウィスコンシン大学マディソン校 で開催され、小原教授が8月10日~12日に視察し、NIBの企画及び実施方法についての調査を行いました。
最終日には、2023年の「ニュークリア イノベーション ブートキャンプ(NIB2023)」が東京工業大学原子力イノベーター養成プログラム(NICP)主催により、日本で開催されることが発表されました。
左から:エイドリアン・クエット准教授(ウィスコンシン大学マディソン校)、小原教授(東工大)、リバー・ベネット氏(NIA)、レイチェル・スレイボー氏(データ・コレクティブ・ベンチャー・キャピタル)
プレゼンテーションの様子
グループワークの様子
米国6大学出張報告 [2022年3月4日 - 14日]
プログラム代表の小原教授は2022年3月4日 - 14日に米国6大学を訪問し、「原子力イノベーター養成プログラム」 (Nuclear Innovator Cultivation Program: NICP) への参画要請を行いました。いずれの大学でも、本プログラムを高い期待を寄せ「原子力イノベーター養成キャンプ」 (Nuclear Innovator Cultivation Camp: NICC) への教員・学生の参加および「原子力イノベーション留学」 (Studying Abroad for Nuclear Innovation: SANI) において日本の大学生の受け入れに協力する意向も示され、今後の活動への協力が確約されました。詳細は次の通りです。
ノースカロライナ州立大学
3月4日、ノースカロライナ州立大学原子核工学科を訪問し、学科長コスタディン・イヴァノフ教授と面談を行いました。同学科ジェイコブ・イーパン教授とは今後のNICP活動協力の具体的な手順について意見交換が行われました。
イヴァノフ教授(左)と小原教授
イーパン教授(右)と小原教授
ノースカロライナ州立大学 校舎
ノースカロライナ州立大学 原子核工学科校舎
ミシガン大学
3月7日、ミシガン大学原子核工学および放射線科学科を訪問し、学科長トッド・アレン教授および同学科のゲーリー・ヴァス教授と面会し、日米の教育・研究活動についての意見交換を行いました。
アレン教授(左)と小原教授
ヴァス教授(左)と小原教授
ミシガン大学 校舎
ミシガン大学原子核工学研究院 校舎
ウィスコンシン大学マディソン校
3月8日、ウィスコンシン大学マディソン校物理工学科を訪問し、学科長ポール・ウィルソン教授と面談を行いました。その後、同学科エイドリアン・クエット准教授と米国ニュークリア・イノベーション・ブートキャンプ (NIB) の開催方法や内容についての意見交換を行うとともに、2023年のNIB日本開催についての意見交換をしました。
さらに、同学科ダグラス・ヘンダーソン教授、ベンジャミン・リンドレー准教授、クマール・スリドハルン教授と面談をし、日米の教育・研究活動についての意見交換と、同学科のセミナーにおいてNICP活動の紹介と福島第一原子力発電所の廃止措置活動に関する講演を行いました。
ウィルソン教授(右)と小原教授
ヘンダーソン教授(右)と小原教授
リンドレー准教授(左)と小原教授
スリドハルン教授(右)と小原教授
ウィスコンシン大学マディソン校 校舎
ウィスコンシン大学マディソン校工学部 校舎
テキサスA&M大学
3月9日、テキサスA&M大学原子核工学科を訪問し、同学科カレン・カークランド教授と面談を行いました。
カークランド教授(右)と小原教授
テキサスA&M大学原子核工学科 校舎
テキサスA&M大学 本校舎
テキサスA&M大学 スタジアム
カリフォルニア大学バークレー校
3月10日 - 11日、カリフォルニア大学バークレー校 (UCバークレー) 原子核工学科を訪問しました。3月10日は原子科学・セキュリティーコンソーシアムのプログラムディレクターであるジャスミーナ・ヴジック教授と面談を行いました。
3月11日、原子核工学科で開催されたコロキウム に参加し、NICPの紹介および福島第一原子力発電所廃止措置に関する講演 を行い、パネルディスカッション にも参加しました。また、同学科マッシミリアーノ・フラトーニ准教授、ラルカ・スカルラト助教とも面談し、日米の教育・研究について意見交換をしました。
バークレー滞在中は、日本学術振興会サンフランシスコ研究連絡センター に設置されているTokyo Tech ANNEX Berkeley を拠点として活動しました。
ヴジック教授(右)と小原教授
UCバークレー工学部 校舎
UCバークレー 校舎
Tokyo Tech ANNEX Berkeleyにて
マサチューセッツ工科大学
3月14日マサチューセッツ工科大学原子科学工学科を訪問し、先進原子力研究センターセンター長ヤコポ・ボンジョルノ教授と面談を行いました。
また、MITの学生と教員の海外交流支援組織を担当する MIT International Science and Technology Initiatives (MISTI) 内の MIT-JAPAN マネージング・ディレクターであるクリスティーン・ピルカベージ氏とプログラム・コーディネーターのイザベル・ビットマン氏を訪問し、NICPについての説明と日米の学生交流についての意見交換を行いました。
ボンジョルノ教授(右)と小原教授
ビットマン氏(左)、ピルカベージ氏(右)と小原教授
MIT グレート・ドーム
ボストンの街並み